雪見障子と猫間障子の張り替え

本当の意味の雪見障子とは・・・

雪見障子、猫間障子 障子の話題ではよく耳にすると思いますが今は同じ障子の意味で使う事が多くなりました
本当は種類が違うのでちょっと詳しくお話してみます

雪見障子とは上が障子、下がガラスがはめ込められているものですガラス障子と呼ぶ人もいます、つまり上下するスライド式の部分は無いものをいうのです

こんな感じですね、画像はより高級なタイプで、すりガラスに絵柄が入ってますが
透明なガラスのほうが一般的かもしれません、そして可動式の小障子はないのです

猫間障子とは上が障子、下はスライド式の稼働する障子がついているものです
昔からの正しい言葉でいうと下にガラスは入ってません
なのでスライドを少し上げたりして猫ちゃんが出入りできるようになります
障子を開けなくても猫ちゃんが出入りできるので破られたりすることが少なくなります

こんな感じで上下または左右に動かせる仕掛けのある障子でガラスが入っていない
これが正しい意味の猫間障子です

昨今はこの猫間障子にガラスがはめ込まれたタイプを雪見障子という事が多くなりました
または雪見障子にスライド式の小障子をつけたものとも言えます
なので現在では意味が曖昧になってます
なのでこれ以降は私も下部にガラスがあり小障子があるものを雪見障子として記述しますね

雪見障子の張り替えはちょっと手間が掛かります

雪見障子は本体と小障子を外してから洗い別々に貼り付けします
小障子の外し方がわからない方もいらっしゃるかと思いますので簡単に説明します
左右の縦桟のどちらかが溝が深く掘ってありますのでそちらに力をいれて
ぐっとおしてみると反対側が浮き気味になって外れます

上の画像では左側にぐっと押し込んで右が浮いてますよね、こんな感じで外れます
外れたら見えなくなる箇所にどの障子がセットになるのか印をつけておくと良いでしょう

あとどっちの面に障子紙がついていたかも自分なりにわかるようにしておきましょう
意外と貼る段階になるとどっちだっけ?ってなるものです
実は印をつけなくても造りからこっちが表ってプロはわかるようになっているのですが今回は割愛します

小障子が外れたらあとは普通の障子を2枚貼るのと変わらないです
貼り終えて乾いたら逆のやり方で小障子をはめて終了です

プラスチック障子と雪見障子は相性が悪い

あとプラスチック障子なんかはいろいろな理由でうまく貼れません
昔チャレンジしてみましたが糊がうまくつかなかったり厚みが出て不具合がでたりと
お客様にご迷惑をお掛けしてしまった事がありますので今はお断りしております
なので皆様も通常の紙が呼吸する、湿気を吸収してくれる普通の障子紙を選んでください

雪見障子は通常の障子より品があり高級感があるのですが張り替えの労力、メンテナンス費用は多くなります
新調したり住宅を購入して和室をつくる機会がありましたら考慮してみると良いでしょう

ここまで読んでみてやっぱり雪見障子の張り替えを自分でやるのは面倒かな? って事なら・・・
良かったらお手伝いしますので障子張り替え料金を確認してみて下さい