障子は水洗いしてから貼ったほうがキレイ!

障子枠には汚れが染みついてます

しかし毎日暑いですね、それしか言葉が出ないような日が続いてます
お盆が近づいてきましたので親族が集まる機会に合わせて障子や襖を張り替えておこうかなと思う方もいらっしゃることと思います

障子を張り替える時に障子の木枠を濡らして糊を湿らせてから今ついてる紙を剥がすのは皆様ご存じかと思いますがその後、どうしてますか?

実は障子の木枠は紫外線で劣化してくると灰汁が表面に溜まってきます、これは木枠内部にある樹液や水溶性の物質が経年劣化ととに表面に浮き出てきます、これにタバコのヤニや家の埃が付着したり紫外線で変色して黒ずんだ汚れとして表面にくっ付いてます

ですのでちゃんと水洗いをして表面の灰汁を洗い流してあげないと障子紙に灰汁が染み込みせっかく張り替えても綺麗にみえません タオルやスポンジ等で吹き上げる方法もありますが流水でキチンと水洗いに比べると灰汁はほとんど落ちません ちゃんとしないと酷い時はこんな感じになります

 

それに対してちゃんと水洗いして灰汁を抜いてあげるとこんな感じです

もちろん灰汁の溜まり具合も関係してくるのですが全然違いますよね

昔は浅瀬の川が近くにある場合は障子を川に漬けて灰汁を洗い流したりしていました、そこまでするのは現代ではなかなか難しいですがお風呂場や庭先で障子にシャワーを浴びせるようにして埃や灰汁を洗い流してください
5分くらい流水を当て続けてあく抜きをすると綺麗になると思います、その後は残っている障子糊を拭きとって下さい
たっぷりのお水であく抜きをすることで余分な障子糊もゆるくなり拭き取りやすくなります

その後は陰干しをして下さい 速く乾かそうとして日差しを当てたり暖房等で熱を加えると木が剃る恐れがありますので必ず陰干し、風通しのよい日陰で乾かして下さい

プロの業者でも水洗いしない所もある?

最近はプロの業者でも木枠を拭くけど流水で水洗いしない所も増えてきました
理由はそのほうが簡単で早いからです、水洗いしないほうが木枠も早く乾きますので預かったその日に納める事も可能なので商売としての効率が良いのです Z世代風にいうとタイパが良いんですね

ただ灰汁は残ってますので木枠がだんだんと黒ずんだ茶色が濃くなってきて障子紙ににじんできたりしますし湿気の多い時に木枠に触ると手に汚れが付いたりもします、プロに頼むときは水洗いか拭き上げるだけか確認してみると良いかも知れません

あっ 当店はもちろん水洗いしてますよ その関係で朝預かって夕方までに納品はできない(木枠が乾かないです)のですがその分綺麗に仕上げて納品してます 納期としては預かった翌日か翌々日が基本です